さつま通信

2011年6月5日日曜日

ニワトリのお話

 徒然なるままに検索していましたら、次のような記事がひっかかりました。

畜産王国を襲う鳥インフルエンザ(3)~養鶏はまちの基幹産業:|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース
http://www.data-max.co.jp/2011/02/post_13521.html
 「昨年末、日本電気が工場を閉鎖してから1年が経つ。養鶏は出水の基幹産業だから早く鎮静化してほしい」と語るのは出水市内の畜産関係者だ。日本電気とはNEC液晶テクノロジー鹿児島工場のことを指す。2009年12月に同社の秋田工場に統合されるために閉鎖となった。また同年3月にはパイオニア プラズマ ディスプレイ鹿児島工場が経営難を理由に閉鎖した。大企業の工場が次々と撤退し、街の基幹産業は養鶏業となり、その大半を養鶏鶏肉加工のマルイ農協が担っている。ゆえに市民がマルイ農協にかけている期待は大きい。
 こう言う問題がありますと、県議選でのドタバタ劇が思い起こされます。


 古賀さんの票を中村氏のほうに移してでも、中村氏を県議にしたかった気持ちもなんとなく理解はできなくはありません。

 ちなみに、中村県議はマルイ農協の理事で、西平よしまさ氏もマルイ農協グループ。

 人間どうしても、経済が停滞している時などは保守的になりますんで、これに東北大震災や福島原発の問題が加われば、なかなか改革的な意見は通りにくいところがあるのですよね。

 でも、親方日の丸の時代で自治体が借金をしやすかった頃は保守的な考え方は「危ない橋を渡らない」に通じたのですが、現在はそんな時代ではありませんから、そのような保守的な考え方は「危ない橋を自分たちの時だけでも渡ってしまえ。」と言う感じの考え方でありますから、肯定はできませんね。

 まぁ、それでも阿久根・長島地区の県議選挙では、古賀氏の票が中村氏にまわされることが無ければ、竹原さんが県議に当選される可能性があるぐらいに票が集まったわけですから、たいしたものだと私は思います。

 でも、大規模な養鶏業がこれから先もご安泰か?と言えば私は疑問に思いますね。


1個10円の鶏卵は、輸入配合飼料と石油とで構成される
http://www.geocities.jp/yokoyokobee/tori/toriesa2.htm

完配は輸入飼料+暖房等は石油→ニワトリは輸入品?
畜産物のコストの中で飼料の占める割合は多く、いかに安く、安定的に入手できるかが日本の畜産の課題となっている。つまり、裏を返せば、輸入ストップ=廃業の危険性がとても高い。飼料コストは、卵は1個4~6円。

アメリカで生産されるトウモロコシの半分を日本が輸入している。 アメリカでのトウモロコシ生産量は約2580万トン、その内日本は1100万トンを飼料用として輸入している。それ以外に食用として200万トンを輸入。(数字は平成11年)。現在、日本の配合飼料の使用量は2400万トンと推定され、その半分をトウモロコシが占める。日本のトウモロコシ輸入量の9割をアメリカ産が占めている。アメリカ農業と日本の畜産業は密接な関係にあり、バランスが崩れるとどちらも崩壊してしまう。また、アメリカ産以外は石などの不純物が混入するなど品質に問題があり、安定的に供給できない状態である。
もちろん飼料用作物は遺伝子組み換え作物の割合が多く、年々増加している。遺伝子組み換え技術は、食糧確保の観点から必要不可欠なものであり、食糧自給率の低い日本が、非組み換えを推奨しているのは矛盾点が多いと思うが・・・。食品表示には、非組み換えを使用している場合には、使用の旨を記載して良いことになっているが、ほとんどが非組み換えを使用しているように表示してある。全部が全部、非組み換え使用とは思えない。それが意図的であっても、偶発的であっても。

輸入される穀物飼料はほとんど遺伝子組み換え作物である。配合飼料の中の主な原料を非組み換えのものに変えると、約12%価格が高くなるとされている。これらを国産のものに変えるといっそう高くなる。現在の非組み換えの飼料用トウモロコシの輸入量はほんのわずかである。
日本では遺伝子組み換え作物は、人間の口から直接摂取される形の食品にはいろいろ取り決めがあるが、「大豆由来成分」のように構造が破壊されているものについては規制が少ない。だから、ニワトリに組み換え作物を与えても、肉や卵になるまでに形質が変化しているので問題は無いとされている。問題が起きるまでは問題視されないということ。
また、花粉により、遺伝子組換え体が非組換え作物や在来種に遺伝してしまうという遺伝子汚染が確実に進行している。これを食止めることは不可能である。すでに日本国内にも国内栽培未認可の遺伝子組換え体が混入している。

現実に、有機畜産ではクズ米やくず小麦などを利用して100%近く飼料を自給している例もある。自給飼料で育てられた少量の畜産物を大切に食べるという食べ方の見直しも私たちに問われている。

 穀物が高騰すれば、あっと言う間に行き詰ってしまうような大規模養鶏業に地域の経済が依存するような状態が好ましいかと言えばそうでもないと思うのですよね。

 穀物の出来不出来に関係なく、穀物の相場なんて余ったドルによってどうにでも動かされてしまうのですから、先行き不安な商売だと思うのですよね。

 そして、大規模な養鶏は鳥インフルエンザなどが発生すれば多額の防疫対策が必要となるわけですし、その原資が税金であるわけですから、実際問題として地域経済にはたして貢献しているのかも疑問になってしまいます。


 きちんと地域を支える産業とか経済のしくみを考えるべきだと思うのですよね。

 目先の損得で動くような地方政治をやってりゃ、今の子供たちに、後世に嘲笑われることになるかも知れませんからね。


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